
沖縄県西原町の南島酒販は、泡盛づくりの過程で生まれる副産物のもろみ酢を使ったノンアルコールの発酵ドリンク「モロミーナ」を、8月18日(火)より全国で発売中。自社ECと楽天市場のほか、沖縄県内外の小売店で取り扱う。
商品開発の背景

「モロミーナ」の開発担当は、南島酒販でもろみ酢の販売に長年携わってきた眞部迪子(まぶ みちこ)さん。仕事と生活に追われる日々のなかでもろみ酢を習慣にしてきた経験から、「同世代の忙しい女性にも、無理なく続けられる一杯を」と考えたことが出発点となった。
約1年をかけ、もろみ酢になじみのない人にも飲みやすい「うめ味」を新たに設計。パッケージやウェブサイトでも、もろみ酢の特徴を丁寧に伝え、親しみやすさと本格的な味わいの両立を目指した。
飲みやすく、毎日続けやすい1杯
もろみ酢は発酵由来の独特の風味により「飲みにくい」印象を持たれがちなことから、2種類のフレーバーを用意した。
「黒糖味」はもろみ酢の原液を約80%使用し、沖縄産黒糖などでシンプルに仕上げた1本。黒麹発酵ならではのまろやかな酸味とコクが特徴で、もろみ酢本来の味わいを求める人に向けた商品。
もう1つの「うめ味」は、もろみ酢になじみのない人にも楽しめるよう、南高梅の果汁を合わせて調整。梅由来のすっきりとした飲み口で、オリゴ糖も配合している。
どちらも内容量は500mlで2,376円(税込)。1回の目安は約30ml、1本で約16杯分だ。朝の1杯や1日の終わり、運動の前後など、ライフスタイルや好みに合わせて自由な楽しみ方ができる。

左から炭酸割り、シャーベット、ドレッシング
例えば、もろみ酢本来の風味を楽しむなら氷で冷やしてロック、すっきりと飲むなら水/炭酸割り。暑い日には凍らせてシャーベットにしてもよし、ヨーグルトにかければ酸味がまろやかになる。
さらに料理にも使うことができ、「うめ味」はシャーベットやゼリーなどのデザートに。「黒糖味」で肉の下ごしらえをすればクエン酸で肉がやわらかくなり、簡単なドレッシングに使えばアミノ酸で旨みとコクが加わる。
泡盛づくりで生まれるもろみ酢をより身近に

製麹 三角棚の様子(松藤)
泡盛は米を黒麹で発酵・蒸留してつくられ、その蒸留釜に残る酒かすを沖縄では「カシジェー」と呼ぶ。以前から家畜の飼料などに利用されてきたが、現在では豊富な栄養成分に着目し、もろみ酢を含めさまざまな活用方法が模索されている。
また、泡盛づくりの副産物であるもろみ酢は、沖縄の発酵飲料として長く親しまれてきた。ただ飲むのは中高年層が中心で、若い世代や酒を飲まない人にはあまり縁のない存在でもあるという。
そこで南島酒販では酒類の流通に加え、もろみ酢の入り口をこれまで手に取ってこなかった人にも広げるため、新商品「モロミーナ」を生み出した。
沖縄県内の酒造所が製造

「モロミーナ」を製造するのは、沖縄県北部の自然豊かな金武町(きんちょう)と恩納村にまたがる恩納岳(おんなだけ)のふもとに酒造所を構える松藤。1905年に沖縄県那覇市首里で創業し、1946年に金武町に根を下ろして80年、泡盛造りの伝統と技術をつないできた。

泡盛の貯蔵甕(松藤)
松藤では年間およそ170tのカシジェーが生まれ、うち約100tがもろみ酢などの原料になる。恩納岳の伏流水を仕込み水に使用して発酵させたもろみ酢は、やさしいけれどコクのある味わいが特徴だ。
泡盛や発酵飲料が好きな人はもちろん、普段なかなか飲むことがないという人も、梅と黒糖の味をまとったドリンクなら試しやすいのでは。
南島酒販 公式ECサイト:https://shimmer.okinawa
南島酒販 公式HP:https://nanto-shuhan.com
(紫原もこ)